かつて温泉を売りに観光客を集めていた
京都の笠置にある「笠置観光ホテル」
1990年に廃業し、
解体途中で放棄され現在は「廃墟」となっています。
今回はこの笠置観光ホテルのグラフィティーに
注目し写真付きで廃墟内を紹介していきます!
記事の最後に
「笠置観光ホテル」の動画もあるので
興味があれば見てください。
「笠置観光ホテルの場所は?」笠置観光ホテルの住所や最寄駅
場所の名前 | 笠置観光ホテル (笠置=かさぎ) |
住所 | 京都府相楽郡笠置町笠置峠50 |
最寄駅 | 笠置駅 |
営業時間 | 1990年に廃業 |
「笠置観光ホテル」のアクセス方法は記事の後半にあります。
笠置観光ホテルの廃業理由
1962年に開業した笠置観光ホテルは
営業当時、温泉を売りに観光客を集めていました。
しかし1990年に廃業したとされています。
閉業の理由は大阪から笠置まで直通の鉄道が
なくなりアクセスが悪くなった事が
原因の一つに上がっています。
他には近隣にリゾートホテルができ
笠置観光ホテルのお客さんが減った。など
様々な原因が考えられます。
しかし実際どんな理由で
閉業に追い込まれたかは謎のままです。
笠置観光ホテルの現在は?取り壊されてる?
2023年3月後半に行ってきましたが
取り壊されずに残っていました。
しかし木材でできた壁や床はボロボロです。
鉄筋コンクリートでできた壁も一部崩れていました。
「笠置観光ホテル」で見たグラフィティー 紹介
天気が良かったので明るかったですが
曇りだとかなり暗くなりそうでした。
記事内では「タグ」や「スローアップ」など
グラフィティー用語も使っています。
▼タグやスローアップの意味を解説した記事
>>グラフィティーの種類10選
「笠置観光ホテル」入り口付近に
早速スローアップを発見!
入るとすぐに階段があります。
階段はコンクリートのようなものでできていたので
崩れそうな感じはしませんでした。
見ての通り階段の壁にはびっしり
スプレーでタグやホロー、スローアップが書かれています。
ステッカーが貼ってある階もありました。
中にはグラフィティーとは言えない
残念な落書きも多数あります。
コンクリート以外で作られている
床や壁の劣化はかなり進んでいました。
危険な箇所もいくつかあります。
中に進んでいくと
本格的なピースを見ることができます。
一階のフロアは上の写真の2つが印象的でした。
二階の奥にはまだ修行中っぽい人のグラフィティー
階段の壁は賑やかでかなり多くのスローアップが
書いてありました。
階段の良い感じのポジションは
「SNAP」さんの書いたものが多かったです。
後で知ったのですが
ここに書かれた「SNAP」の
スローアップは偽物です。
SNAPさん本人は
この場所に行ったことはないらしく
真似して書かれただけのようです。
本物のSNAPさんのスローアップ↓
ちなみに本物のSNAPさんは
2019年に「CRACKERS」さんで個展を
行った経験のあるグラフィティーライターです。
偽SNAPさん以外のスローアップを
載せておきます。
STOPさんはステッカーをよく見かけますね!
2階3階のフロアは
グラフィティーと呼べるものは
ほぼありませんでした。
階段は相変わらず賑やかで
潰されたり潰したりを繰り返している様子でした。
そしてついに4階(最上階)です。
4階の奥の写真です。↓
何度も書き換えられた様子です。
一番下の赤っぽいようなエンジ色のグラフィティーが
一番すごかったのでは?と個人的に思います。
グラフィティーにも暗黙のルールがあり
人のグラフィティーを潰す(上書きする)場合
元々書いてあったものよりもすごいもの、
もしくは書いてあったものを利用して
カッコよくするべきなのですが
こちらはルールもリスペクトもなさそうで
がっかりです。
建物の入り口と反対方向に歩いていくと
狭い空間に完成度の高いグラフィティーを発見!
最近書かれたような感じでしたが
よく見るとうんこで潰されています。
fa※※k
そして見つけにくいところに
笠置観光ホテルで一番の大作とされ
アート性も高い「ドクロのポートレート」
こちらもよく見ると落書きがされています。
非常に悲しい気持ちになりました。。。
4階にはテラスのような空間があり
ホテルの外観は不良漫画の校舎のようでした。
屋上にも登れますが水たまりがすごかったです。
「笠置観光ホテルはどこにある?」行き方解説
笠置トンネルの横の旧道の奥に
笠置観光ホテルがあります。↑
ホテルが見えるところまでは簡単に行けますが
ホテルの敷地にはバリケードが築かれており
簡単には入れません。
旧道の入り口は
写真のように塞がれているので
旧道を徒歩で行くことになります。↓
この入り口からだと15分ほど歩きます。
旧道の反対側から行くと徒歩5分
道中はほとんど人が通らない様子でした。
砂や落ち葉でアスファルトが
見えなくなっているところもあって
靴は多少汚れます。
しばらく歩くとホテルが見えてきます。
まとめ
笠置観光ホテルの見所は階段と4階のドクロです。
落書きはされていますが迫力はありました。
本格的に描かれ綺麗な状態で残されているものは
ほぼありませんでした。
その代わりグラフィティーの更新頻度は高く
2022年に入ってから描かれたものが多くありました。
笠置観光ホテル動画
▼笠置観光ホテルを動画で見たい人はこちら