「イッツダボム」を読んでみた感想として、まず最初に言いたいのは、想像以上に面白かったということです。この本知らなかったんですが、インスタの広告で見かけて「面白そう!」と思い、あまり調べずに購入しました。結果的に、大正解でした。
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- 最初はドキュメンタリーかと思った
- イッツダボムの内容
- イッツダボムの面白いと思った点
- グラフィティの書籍として素晴らしい
- イッツダボムは実在のライターがモデル?
- 帯にある評価は大袈裟じゃ無い
- グラフィティ好きな人にこそ読んでほしい
最初はドキュメンタリーかと思った
最初の数ページを読んでいると、まるでドキュメンタリーのように感じられ、登場人物やアーティストの名前をいちいちググって調べてしまいました。しばらくして「フィクションだ」と気づきました。
イッツダボムの内容
内容をざっくり説明すると、前半はグラフィティを題材にした書籍を出すライター(記者)の話、後半は新進気鋭のストリートアーティストとグラフィティライター(ボマー)の戦いを描いた物語です。
イッツダボムの面白いと思った点
特に面白かったのは、グラフィティ界隈の人たちのリアルな心情が丁寧に描かれているところ。グラフィティの人たちは「何が気に入らないのか」「他人のグラフィティのどこに評価を置いているのか」などがしっかりと言語化されています。
普段聞くことが無いグラフィティライターの本音がしっかり反映されている作品です。
グラフィティに関わっている、いろんなタイプの人が登場する点も面白いです。
グラフィティの書籍として素晴らしい
この本の素晴らしいところは、中立な立場から描かれている前半と後半のグラフィティ、ストリートの中の人たちの目線がある点です。
前半はグラフィティ関係の書籍でもよく見る視点ですが後半のプレイヤーからの視点や考えはなかなか見ることができない、グラフィティ関係の有名な映画でも描かれていない現在ならではのリアルな声を聞くことができます。
イッツダボムは実在のライターがモデル?
さらに個人的に面白かった点として、一部の実在のグラフィティライターがモデルになっているような描写があることです。名前を具体的には出しませんが、グラフィティに詳しい人なら「このキャラ、もしかしてあの人がモデル?」と気づく場面があるはず。雑誌やメディアでの発言を追いかけているような、グラフィティファンの自分としては聞いたことのあるセリフが出てきたので、よりリアルっぽく感じて楽しかったです。
帯にある評価は大袈裟じゃ無い
帯に書かれていた評価や松本清張賞の受賞は、決して大袈裟なものではありませんでした。ストリートカルチャーをテーマにした小説として、非常にドープで、そしてめちゃくちゃ面白い作品です。
帯に書かれていた評価
- 「もはやズルい」森見登美彦
- 「圧倒的だった」米澤穂信
- 第31回松本清張賞受賞作
グラフィティ好きな人にこそ読んでほしい
この本は、行の間も広く、文字も大きめなので、普段あまり本を読まない人でも読みやすいです。
本を読まないグラフィティ好きの人にもぜひおすすめしたい一冊。
グラフィティの世界をさらに深く知りたい人や、ストリートカルチャーに興味がある人には、まさにぴったりの内容です。ぜひ読んでみてください。
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